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2017年6月21日(水)

追悼・鷹爪あまみ先生──作品と人柄から伝わった「描きたい」その思い


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電撃マオウ編集部では、電撃PlayStationの月イチコミックマガジン付録「デンプレコミック」の制作も担当していますが、1月にそのデンプレコミック#3(上)の表紙イラストを描いてくださり、小社刊では『閃乱カグラ-少女達の真影-』(全3巻/コミックアライブ)の作画を担当された鷹爪あまみ先生が、5月26日早朝、天国に旅立たれました。

じつは、昨年12月にデンプレコミックがスタートする際、鷹爪先生の新作コミックも連載開始となるはずでした。担当である私と3年以上も打ち合わせを重ねて作り上げてきた、鷹爪先生渾身の一作でした。しかし、1話と2話の原稿が完成目前にまで順調に進んでいた昨年9月初旬、鷹爪先生より、脳にできた腫瘍の除去手術を緊急で行うこと、そして術後は脳の言語野に影響が出るのが確実視されるため、連載漫画はもう描けなくなることを告げられました。鷹爪先生はその4年前にも脳腫瘍の大きな手術をされていましたが、残念ながらその再発でした。返す言葉がまったく見当たらない私に、鷹爪先生は「まぁ手術はなるようになりますよー」と冗談ぽく茶化したあと、「自分が描けなくなって高橋さんには本当に申し訳ないんですけど、この企画は別の作家さんと実現してもらえたら。僕としてもそれはぜひ、お願いしたいです」と、穏やかに仰ってくださいました。鷹爪先生こそが大変おつらく悔しい状況にあるはずなのに、私を気遣ったそのような言葉を、いったいどんな気持ちで言ってくださったのか。私には未だに見当すらつきません。

このときの手術方法に関しても、鷹爪先生は重大な選択を迫られたそうです。一つは、「絵は描けなくなってしまうが、命を落とす危険性が低い方法」、もう一つは「命の危険性は高まるが、絵を描き続けられる方法」──。ご家族によると、そこでも鷹爪先生は、「絵を描き続ける道」を選んだのだそうです。私に「(言葉を扱う)漫画は描けなくなりますけど、でも、やっぱり絵だけは描き続けていたいんですよねー」と言っていたのが思い出されます。

退院後の12月にお会いした際は、経過はとても良好そうで、こちらからは後遺症もまったく感じられませんでした。私はいずれまた、一緒に漫画の仕事ができるはずだと確信してしまっていました。ところが、その直後に描いてくださったデンプレコミック#3の表紙イラストが、事実上、鷹爪先生の最後の作品となりました。絵を描き続けることを選んで描いてくださった、最後の1枚でした。

若くして、ずっと大きな病気と戦っていたにもかかわらず、いつだって前向きで温厚で、シャイだけど強い方でした。また、連載寸前まで行ったギャグ漫画には、キャラクターの表情や動き、コマ割り、演出にまで、読者を楽しませたい強いこだわりが溢れていました。何より鷹爪先生が描く女の子のキャラクターは、見ているとこちらまで元気になってくるような、屈託のない明るさを必ず持っていたように思います。そんな作風はきっと、病と戦い続けた鷹爪さんご自身と同様に、ともすれば暗い気持ちになってしまいそうな状況にいる人たちを、明るく励ましたい思いから来ていたのではないか? 今、私にはそんなふうに思えてきています。本当に素敵な方でした。立川のファミレスで、ああしよう! こうしましょう! と言い合いながら、たくさんの打ち合わせができたことは、今では最高の思い出になっています。一緒に仕事ができて本当に楽しかったです。ありがとうございました!(KADOKAWA コミックコンテンツ編集部/電撃マオウ編集部・高橋 輝)

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↑新作コミックのメインキャラクターの設定画。この2人が元気に大活躍するお話でした。サインの日付は「2016年6月」。本格的な作画作業に入る前に、試行錯誤の末、仕上げていただいたものでした。

 

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↑あとは背景、トーン、ベタなど、仕上げ作業を残すのみだった新作コミックの1、2話原稿。この状態でも最高に楽しく読めます!

 

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↑鷹爪先生が作画を担当した初の連載作品で、全3巻発売中の『閃乱カグラ -少女達の真影-』(原作:高木謙一郎[マーベラス]/全3巻、KADOKAWA刊) 。

 

【鷹爪あまみ先生について】 富山県出身の漫画家、イラストレーター。 ’11年、成安造形大学卒業。同年の「月刊コミックアライブ」10月号より、’15年2月号まで『閃乱カグラ‐少女達の真影‐』を連載。2017年5月26日、故郷の富山県にて脳腫瘍により29歳で逝去。ツイッターアカウントは@paprica_tekito。HN「ぱぷりか@ツイッター」にて、Pixivにイラストも投稿されています。

 

(C)鷹爪あまみ/メディアファクトリー
(C)2011 MarvelousAQL Inc.
(C)2011 Marvelous Inc. (C)Amami Takatsume 2015

デンプレコミック

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